こんにちは。九鬼家のダッシュ!!です。

今日の記事は、離地時の膝関節の伸展を抑えるためのトレーニング例です。

前々回の記事をまだご覧になられていない方はぜひお読みください↓↓
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78193390.html

今日ご紹介するトレーニングは、「ミニハードル走」です。

正式には、「ストライドを制限したスプリントトレーニング」といったところでしょうか。

まずは、実際に弟の巧が走っている動画をご覧ください↓↓


動画では、ミニハードル(倒して使用)を2.0m間隔で設置しています。

トレーニングはとても単純で、ミニハードルの間を走る。
それだけです。

2.0mだと、通常のスプリント時のストライドを少し制限するくらいになります。

ポイントは、「離地後に、かかとを直線的に前に移動させる」です。

ねらいとしては、離地時の脚をスイングするタイミングを早め、大きな力でスイングさせるということです。
その点は、前々回のブログを参照ください🙇‍♂️🙇‍♂️

連続写真で見ると...

スライド1

こんな感じ。

R-OFFとL-OFFの時に、膝が屈曲していることがわかります。

ストライドを制限されて、相対的にピッチが高まり、滞空時間が短くなります。
そのようなリズムに対応するために、自然と脚の切り替えを早めようとします。
スプリントの動作は、すごく複雑な運動なので、能動的に動作に変化を加えようとするよりも、環境に適応するために、自然と動作を調整できるような設定でトレーニングを組み立てることがいいのではないかと考えています。

このスプリントトレーニングによって、
離地時に膝で強く伸展させる特徴のある選手に、スプリント動作改善のアプローチが可能になると思います(あくまで一例。)

ちなみに。
私がスプリントトレーニングをしているサッカーチームのトレーニングの一部として
週1回の頻度で1年間、
マーカーを使用したストライドを制限するスプリントトレーニングを継続しました。

もちろん全員に効果が得られたわけではありませんが。
数名の選手はスプリントの動作が改善され、筋力トレーニングの効果も合間って、
スプリント能力が高まったと思っています(主観的評価です)。

ぜひ、興味があれば一度お試しください。


九鬼靖太