九鬼家のダッシュ!!🏃‍♂️🏃‍♂️

2019年07月

こんにちは。九鬼家のダッシュ!!🏃‍♂️🏃‍♂️です。

前回のブログから少し時間が経ってしまいました。

申し訳ありません...

前回のブログはこちらになります👇👇

http://kukikenodash.blog.jp/archives/79608846.html

今日のブログは前回の続きになります。

前回のブログでは、スプリントの支持期中に膝と足首を積極的に進展させないキックモデルについて紹介しました。

この論文を読んで、大いに影響を受けた大学生時代の僕が当時に行なっていたドリルです

スライド11

この図は、左側が前回に説明したキックモデルです。

白抜きの脚のモデルのように膝関節を軽度屈曲位に維持したままキックを終えるような動作を目指してトレーニングをしました👍

そして、左側にある図は20歳の僕です。

ロープで引っ張られながらその場で腿上げをするのですが、

キックのイメージとしては、「すねをぎゅーっと倒すイメージで、下腿を前傾」させるようにしました。

あるいは、「膝を抜く」ようなイメージとも言えます🙋‍♂️

どちらかというと、膝を固定する、というよりはスネを積極的に前に倒すようなイメージで取り組んでいました🙆‍♂️

このトレーニングの効果があってかどうかは定かではありませんが、、、

長らく記録が10.7秒で停滞していたのが、この冬季練習以降に10.5秒まで一気に成長することができました👏

スネが前に倒れることによって,リンクセグメントモデル的には大腿部は時計回りに回転します。

大腿部が時計回りに回転するのは、股関節の屈曲になるので、離地前の素早い切り返しに繋がると考えられます。

実際、記録が一気に改善された時の感触は、「すごく脚が回転する」という感じでした👍

実際にイメージしていたのは、こんな感じです🙆‍♂️

スライド5


次回は、滞空期における動作について論文を紹介しながら、ブログの話を進めていきたいと思います🙋‍♂️

お楽しみに🙇‍♂️

こんにちは。九鬼家のダッシュ!!🏃‍♂️🏃‍♂️です。

前回までで、ステップ変数に関するブログを終えました🙋‍♂️

ストライド、ピッチのどちらが疾走速度に関係するのか??について議論しています

まだご覧でない方は、ぜひこちらからどうぞ🙇‍♂️

http://kukikenodash.blog.jp/archives/79601553.html

さて、今回のブログからは次のステージの話に移ります
🙋‍♂️


スライド1
今回からは、キネマティクスの話になります。

疾走動作に関する研究で、最も有名な論文の1つは

伊藤章, 市川博啓, 斉藤昌久, 佐川和則, 伊藤道郎, & 小林寛道. (1998). 100m 中間疾走局面における疾走動作と速度との関係. 体育学研究43(5-6), 260-273.

ではないかと思います。

東京世界陸上のバイオメカニクス班として、データ収集されるのに苦労されたと聞いています

とても貴重なデータで、当時の常識を覆すような内容でした👍

僕がはじめてこの論文を読んだのは、大学1年生の頃でした。

難しくもワクワクする気持ちで読んだのを今でもよく覚えています🙋‍♂️

この論文では、世界トップレベルの選手における疾走動作と疾走速度との関係を検討し、

「合理的な疾走動作とはなにか?」ということを検討しています。

いくつも興味深いデータはあるのですが、その中でも疾走中の膝の高さと疾走速度と検討しています🙋‍♂️

従来までは、「膝を高く上げる」ことがスプリント動作を指導する王道でした。

しかし、実際にデータを取ってみると膝を高く上げているからといって疾走速度が高いという訳ではないことが分かりました。

そうすると、「膝を高く上げなさい」という指導は、必ずしも万人に共通して重要なことではないと考えられます👍

また、その他に。

支持期中の膝関節と疾走速度との関係を検討したところ、

足が地面から離れる直前の膝関節の伸展速度は、疾走速度と負の相関関係にありました🙋‍♂️

これは、当時おこなわれていた「膝を足首を伸ばして、地面を最後までキックしなさい」という指導に対するアンチテーゼでした✋

これは僕も経験があるのですが、「もっと速く走ろう!」を思うとついつい末端に力が入ってしまって、合理的な疾走動作から離れてしまいます😅

僕は、あるコーチに、「全力の95%の努力で走る感覚を覚えなさい」と言われた事があります。

今考えると、この力感による末端での伸展を抑える狙いがあったのかなー。と思います

走り方ついて言及している一般書などには、つま先から頭までが一直線になっているのが合理的な動作(姿勢)だ、と書かれていたりしますが

この研究結果から考えると、それは重要ではなくむしろ曲がっている方がいいのでは?と考えられます。

角速度に関するデータで角度に関することを述べるのはいささか危険ではありますし、対象やサーフェイスが異なると、結果も変わる可能性が考えられます。

今回取り上げた論文には、理想的なキック動作のモデルも記されています🙋‍♂️

ぜひ興味のある人は読んでみてください👍

素晴らしい、スプリントの世界へ導かれることでしょう〜

次回をお楽しみに🙇‍♂️


こんにちは。九鬼家のダッシュ!!🏃‍♂️🏃‍♂️です。

前回は、実際にストライドの変化によって疾走速度の変化がもたらせているであろう論文を用いてお話をしました🙋‍♂️

まだご覧でない方は、ぜひこちらからどうぞ🙇‍♂️

http://kukikenodash.blog.jp/archives/79592379.html

さて、今日のブログでは、ピッチの増加によって疾走速度が影響を受けている可能性を示唆する論文を紹介します🙋‍♂️

土江寛裕. (2009). 日本代表スプリンターにおけるレース中のピッチ変化が記録向上に及ぼす影響. スポーツパフォーマンス研究1, 169-176.

この論文では、100mを0-10、10-20、20-30、30-40、40-50歩目にわけて、それぞれの平均ピッチを算出しています👏

そして、複数レースを比較すると

最も速かった公認記録の10.21秒のレースで、全ての区間において最もピッチが高い結果でした👍

本文でも、

本研究で対象とした選手 T は,二次加速,トップスピード,速度逓減局面でのピッチの増加が記録向上に大きく貢献したと考えられる.この結果から,100m のパフォーマンス向上に重要だとされるトップスピードや,その速度まで加速させる二次加速局面のパフォーマンスを
高めるために,その局面でのピッチを高めることが有効であり,ピッチ向上によってトップスピードを向上させることを狙ったトレーニングも有効であるということができるであろう.」

と述べられています。

以上のことを踏まえると、

選手には

ストライドの増加→疾走速度の改善
ピッチの増加
→疾走速度の改善

と選手によって異なると言えます🙋‍♂️

ちなみに、前々回に説明しましたが、

ピッチに影響を及ぼすのは、主に滞空時間でした。

すなわち、ピッチを高めるということは、空中にいる時間をなるべく短くするということが大切になってきます🙆‍♂️

では、空中にいる時間を短くするためにはどうすればいいのかというと🤷‍♂️

地面から離れる際に、必要以上に上むきの速度を獲得しないということになります🙆‍♂️

加えて、ストライドには滞空距離が強く関係していました。

じゃあ、どうするのかというのを!

次回からのキネマティクス変数に関するブログでお話しします。

やっと、疾走動作について話を進めていきたいと思います🙋‍♂️

お楽しみに🙇‍♂️

こんにちは。九鬼家のダッシュ!!🏃‍♂️🏃‍♂️です。

前回は、Hunter et al. (2004)の論文を参考に、スプリント能力とステップ変数の関係についてお話しました🙋‍♂️

まだご覧でない方は、ぜひこちらからどうぞ🙇‍♂️

http://kukikenodash.blog.jp/archives/79575486.html

さて、Hunter et al. (2004)ではストライドと疾走速度に有意な相関関係があるという結果でした🙆‍♂️

今回のブログでは、「本当にそうなの??」ということを検証していきたいと思います

参考にする論文はこちらです👇👇

小林海, 大沼勇人, 高橋恭平, 松林武生, 広川龍太郎, 松尾彰文, 杉田正明 & 土江寛裕. (2017). 桐生祥秀選手が 10 秒の壁を突破するまでの 100m レースパターンの変遷. 陸上競技研究紀要13, 109-114.

タイトルの通り、日本人初の9秒台に到達するまでのパフォーマンスの変化を報告した、極めて価値の高い論文です👏👏

その中で示されているデータでは、

9秒台で走った時とそれよりも遅いレースをいくつか比較したところ、

ピッチは、必ずしも100mの記録と関係なさそう(他のレースと比べても同じか低い値)で

ストライドをみると、100mの記録に関係がありそう(他のレースと比べても最も高い値)です👏

*詳細のデータが気になる方は、是非論文をあたってみてください。オンラインで読むことができます✨

この研究では、貴重な1サンプルの追跡研究なので統計的な言及はできませんが、

前回のHunter et al. (2004)の結果をサポートする内容と考えられます👍

「なるほど、やはりストライドがスプリント能力には重要なのか」と考えてしまいますが・・・

次回のブログでは、逆の結果が示された論文を紹介したいと思います🙋‍♂️

お楽しみに🙇‍♂️🙇‍♂️

こんにちは。九鬼家のダッシュ!!🏃‍♂️🏃‍♂️です。

前回のブログ内容は、ステップ変数におけるピッチとストライドおよびその下位要素の説明でした。

今回のブログ内容にも関係しているので、まだご覧でない方は、ぜひどうぞ👇

http://kukikenodash.blog.jp/archives/79575374.html

今回のブログでは、これらの要素がどのような関係性にあるのかということについて考えていきます

参考にした論文は、この論文です

Hunter, J. P., Marshall, R. N., & McNair, P. J. (2004). Interaction of step length and step rate during sprint running. Medicine & Science in Sports & Exercise36(2), 261-271

そして、下の図が上記の論文を図示したものです

スライド3

この、「r = 0.00」というのは相関係数といって、2つの変数間の関係性を示しています。

色付けしているところは、統計的に有意な関係性にあるということを示しています。

ちなみに、この相関係数(r)はr familiyの効果量としても用いられて、関係性の強さを示しています。

慣習的にはDr. Hopkinsの評価尺度を用いて、「どれくらい関係性が強いのか?」ということを質的に説明したりもします。

統計の話はこれくらいにして。。。
🤦‍♂️

疾走速度(スプリント能力)と関係性があるのは、ストライドでありピッチには有意な関係性が認められなかった🙋‍♂️というのがこの研究の結果になっています

さらに、そのストライドには滞空距離が強く影響を及ぼしていることもわかります
👍

ちなみに、ピッチには滞空時間が強く関係していることもわかります
👍

なお、(また統計の話に戻ります🤦‍♂️)相関係数を二乗して100を掛けると決定係数(R square)が算出されます。

この決定係数は、片方の変数がもう片方の変数を何パーセント説明できるかを示すものです。

そうすると、「ストライドは疾走速度を53%も説明することができる👏」と言えます。

さらに、注目してほしいのはピッチとストライドの関係です🙋‍♂️

ピッチとストライドはトレードオフの関係にあり、

片方が高くなると片方が小さくなる傾向にあります。(必ずそうなるというものではありません!)

そうすると、ピッチかストライドのどちらかを犠牲にして、

どちらかだけを高めて疾走速度を高くするというのが基本になると考えられます🙆‍♂️

そして、この研究ではストライドの優先度が高いと言えます🙋‍♂️

なお、この研究は陸上競技選手の中間疾走の区間を対象としています。

加速区間や球技系選手を対象とした場合は、結果が変わる可能性があることに注意してください🙇‍♂️

「じゃあ、本当に全ての選手にこの研究結果が当てはまると言えるのか?🤷‍♂️」という疑問が湧いてきます。

そこで、次回のブログでは縦断的な研究によって示されたデータをもとに話を進めていきたいと思います👍

お楽しみに🙇‍♂️

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