2019年02月02日
2019年02月02日
スプリトの技術〜パウイング編〜ver.1
こんにちは。九鬼家のダッシュ!!です。
これまでのブログでは、主に離地時の時点に注目していました。
まだ、過去のブログをお読みでないからはぜひご覧ください。
スプリントの技術 ver.1
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78186134.html
スプリントの技術 ver.2
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78193390.html
スプリントの技術 ver.3
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78196395.html
さて。
今日のブログでは、地面に接地する前の局面のことをお話したいと思います。
具体的には、下の図で示している局面です。

色々な呼び方はあると思いますが。
僕はこの動作を『Pawing(パウインング)』と読んでいます。
(おそらく一般的だと思います。)
ちなみに、フランス人の著名な研究者もPawingというワードを使って説明しています。
その論文の紹介はまた後ほど。
すごく主観的な話になりますが。
速い選手を見ていると、地面に接地する直前に、足が素早く身体の方に引き戻されているのが特徴的です。
上の図では、③-④のところですね。
この時に、何が起こっているのか?
そのポイントはハムストリングスにあります。
ハムストリングスは、膝の伸展と股関節の屈曲によって伸張されます。
図の①では、股関節が屈曲していますが、膝も屈曲しているため、ハムストリングスは大きく伸張していないと考えられます。
その後、図②,③で膝下が振り出されて、膝が伸展すると、
ハムストリングスは急激に伸張されることになります。
ここで、ハムストリングスが力を発揮して同じ長さを保つと、
膝の伸展に応じて、股関節が伸展することになります。
つまり、
「末端部(足や膝下)が高い速度で振り出されるのを、ハムストリングスが受け止めて、それを股関節の伸展に転換させる。」
ことが、パウイングと言えます。
これは、ハムストリングスが二関節筋であり、近位と遠位間におけるエネルギーの伝達に貢献する特異的な機能であると言えます。
では、このパウイングは、本当にスプリント能力に利いているのか?必要なものなのか?
ということを明らかにした研究を次回のブログで紹介したいと思います。
お楽しみに。
九鬼
これまでのブログでは、主に離地時の時点に注目していました。
まだ、過去のブログをお読みでないからはぜひご覧ください。
スプリントの技術 ver.1
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78186134.html
スプリントの技術 ver.2
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78193390.html
スプリントの技術 ver.3
http://kukikenodash.blog.jp/archives/78196395.html
さて。
今日のブログでは、地面に接地する前の局面のことをお話したいと思います。
具体的には、下の図で示している局面です。

色々な呼び方はあると思いますが。
僕はこの動作を『Pawing(パウインング)』と読んでいます。
(おそらく一般的だと思います。)
ちなみに、フランス人の著名な研究者もPawingというワードを使って説明しています。
その論文の紹介はまた後ほど。
すごく主観的な話になりますが。
速い選手を見ていると、地面に接地する直前に、足が素早く身体の方に引き戻されているのが特徴的です。
上の図では、③-④のところですね。
この時に、何が起こっているのか?
そのポイントはハムストリングスにあります。
ハムストリングスは、膝の伸展と股関節の屈曲によって伸張されます。
図の①では、股関節が屈曲していますが、膝も屈曲しているため、ハムストリングスは大きく伸張していないと考えられます。
その後、図②,③で膝下が振り出されて、膝が伸展すると、
ハムストリングスは急激に伸張されることになります。
ここで、ハムストリングスが力を発揮して同じ長さを保つと、
膝の伸展に応じて、股関節が伸展することになります。
つまり、
「末端部(足や膝下)が高い速度で振り出されるのを、ハムストリングスが受け止めて、それを股関節の伸展に転換させる。」
ことが、パウイングと言えます。
これは、ハムストリングスが二関節筋であり、近位と遠位間におけるエネルギーの伝達に貢献する特異的な機能であると言えます。
では、このパウイングは、本当にスプリント能力に利いているのか?必要なものなのか?
ということを明らかにした研究を次回のブログで紹介したいと思います。
お楽しみに。
九鬼
kuki_seita at 09:55|Permalink│Comments(3)